バラナシには、日本人バックパッカーが集まることで有名な日本人宿「久美子ハウス」がある。日本の女性である久美子さんがインド人と結婚して、バラナシで経営しているらしいのだが。いったい久美子さんとはどんな人なんだろうか?すごい美人だったらどうしよう!?まだ見ぬ久美子さんに興味津々のノリさんとベンちゃんであった。
久美子ハウスにたどり着くと、そこから出てきたのは俺達の期待を裏切るかのように、気の強そうな太ったおばちゃんが現れた(汗)
後で聞いたが久美子さんは旅行者の間では、りえママ(宮沢りえのママ)そっくりと噂されていると言うらしい…。
この久美子ハウスには、日本ではなかなかお目にかかれないような人達が沢山集まってくる。世界中を旅行しているスキンヘッドの夫婦、食中毒でゲロッピとゲリッピを上下から噴出している人、軍服を着ているおじさん、ロック好きのドイツ人、女性同士の旅行者、血便が出るまでガンジャ漬けになって社会復帰無理そうな人、といった感じで、日常の日本ではめったに巡り合えないとても希少で稀な人達ばかりがそろっている愉快なスポットだ。
ここの宿では、食事の時間になると、宿泊者が階段に一列に並んで、一階の調理場から三階の大部屋までバケツリレーで料理を運ぶ規則になっている。なんだか修学旅行のようなノリがあって結構おもしろい。それと、日本人が多いので情報交換がとてもやりやすくて何かと助かってしまう。
終始気を張っていないとならないインドでは、唯一日本のように安全な場所であった。
死と隣り合わせの街
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