カルカッタ
スゴイトコロ
街中スラムだカルカッタ
恐るべしカーリーテンプル
サダルストリートにて…
ブッタガヤ
仏教の故郷
スジャ〜タ、スジャ〜タ〜
ブッタガヤぶらぶら散策
ローカルバスは辛いよ。
バラナシ
日本人宿、久美子ハウス
死と隣り合わせの街
火葬場バトル
アラハバード
俺達は列車に飛び乗った
聖地サンガム
デリー
またチケットが買えねえのか?
楽しい悪夢
幸か不幸か
簡単ヒンディ語
 

インド旅行記
アラハバードの見えない河

俺達は列車に飛び乗った

 ノリさんベンちゃんの聖地巡礼の旅は、まだまだ続く。
ノリさんベンちゃんは、バラナシ駅で列車のチケットを買う為に長蛇の列に並んでいた。やっとの事で窓口に辿り着くと、あっさりと、向こうの窓口に行けと冷ややかに言われる。仕方がないので言われた窓口へ行ってみると、またまた同じような対応だ。インドの列車は国営お役所仕事の為と異常な効率の悪さで、なかなかチケットが買えない。おまけにインド人の連中はどんどん列に割り込んでくるし、モラルもへったくれもありゃしない。
そんなこんなしているうちにとうとう列車の発車時刻になってしまった。
「こうなったら仕方がない!勝手に列車に乗るしかない!」
と、無謀な判断を下し、俺達はチケットの無いまま列車に飛び乗った。
「もしかしてこれって犯罪なのか?タダ乗りか?」
しかし、あと少しでタダ乗り成功と思いきや目的地のアラハバードに近づいた頃に車掌がやってきて金を取られてしまった。

 どうにかこうにかアラハバードに着いたのだが。またチケットが買えないとやっかいなので、今度は前もって列車のチケットを買っておこうと駅の窓口に並ぶ。例によってここでも窓口は長蛇の列だ。さらにお決まりの割り込みをガンガンしてくる。かなり待たされやっとの事で窓口に辿り着くと、駅員は冷ややかに言った「今日は終わりだ、また明日こい」そう言い残し窓口は締まった。
こんなんで俺達ホントに日本に帰れるのだろうか?(苦笑)

アラハバード

 アラハバード、この町は「地球の歩き方」に載ってない所なので、街の地理がまったく分からない。とりあえず、「安い宿を知ってるぞ」と言うリキシャーマンに乗っかって移動する。あちこちの宿でさんざん断わられたあげく、やっとの事でひとつの宿にたどりついた。
あぁ−ようやく一段落ついた、よしっとりあえず、この町を探検するか!
腹も減ったのでカレー屋に入る。向かいのテーブルにはインド人が興味ありげに俺達のことを見つめていた。
「この料理は、なんて言うの?」ノリさんが話しかけてみると、彼は急に人懐っこい顔に変わった。どうも話がしたかったみたいだ。あまり旅行者が来ないこの町なので俺達はどうも彼らにとって珍しい存在のようだ。
「映画は好き?」と、ノリさんが聞いてみる
「日本の映画は見ないんだ」
「違う!!パルデシパルデシの映画のことさ」ノリさんがインドポップを歌ってみると、彼のツボにはまっちゃったみたいで、異常にウケてしまった。その後、妙に気に入られてしまい「是非、俺の家に遊びに来てくれ!!」と言い出す。
「今日はもう遅いから遠慮しとくよ」
気持ちは嬉しかったけど、この時ノリさんは腹を壊しぎみで体調がイマイチだったのだ。
「そうか、では俺のペンパルになってくれないか?」
ぺッペンパルっすか?俺達はアドレスを交換しあい、別れた…。

聖地サンガム

 アラハバードには3つの河が合流している地点がある、ガンガーヤムナー、そして目には見えないサラスワティー河の三っつが合流していると言われている。彼らはここをサンガムと呼び聖地として崇めている。

 サンガムにやって来たノリさんとベンちゃん。辺りは広大な野原が広がり、道路沿いには沢山の人達でにぎわっている。すると、突然人ごみの中から巨大な物体-Xが歩いて来た。恐竜のようなその巨体、それは2頭の象だった。象の上には数人の男が乗っかり周囲の人達から象の鼻によってバクシーシを貰っていた。不愚者や疫病患者も道路沿いに沢山座っている。その廻りでは牛や猪豚や山羊まであたりを歩き回っていた。 人も動物も、不愚者や疫病患者も、ここではすべてが共存していた 。

 川の合流地点のサンガムまで歩いてみる、広大な野原には巡礼者が列になりサンガムに向かって歩いている。
ラッパや楽器を鳴らしながら歩く集団や女性だけの巡礼者もいる。しばらく歩くと何十頭もの牛の大群がゆっくりと歩いて来た、大群が来ても誰も驚きもしない。ホントにここでは、何が起こっても変じゃないんだなぁ〜。
やがてサンガムに到着すると、そこの河にはたくさんの小舟が浮かんでいた。なんだか、ここでは他の聖地と違い旅行者が少ない為、物売りやストリートチルドレンがまったくいない。観光地化された聖地になると物売りやストリートチルドレンが多くて逆に俗世界に感じてしまったりするけど、ここは本物の聖地のように感じる場所だ。

 サンガムからの帰り道に1人の老人と知り合った。その老人は英語が得意で、サンガムの砂を持ち帰りに来たらしい。俺達は爺さんと一緒にスラムのような店でチャイと軽食を食べて、しばし雑談。
街までの帰り道は、安い乗り合いバスを教えてもらい一緒に市内まで戻ることになった。
駅前に乗合バスが到着し、爺さんに別れを告げても彼は何故か付いてくる。いったいどこまで来るのかな〜と思っていたら、なんと俺達の宿まで来てしまった。まあ相手は老人だからそれほど問題ないのだけど…。仕方がないので一緒に記念写真を撮った。老人は珍しそうにカメラを覗き込み、このカメラのメーカーは何だ?と必死に紙にメモしていた。珍しかったんだな、カメラが…。やっぱそうだようだよな。




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