街を歩いていると、1人の青年が、街を案内すると言い出してきた、暇だったので彼について行く、「スジャータ村に行こう」と彼が言う。
「スジャータ!?コーヒーに入れるミルク(褐色の恋人スジャータ)じゃないか!!」
ちなみに、実際本当に、コーヒーのスジャータの語源になってるようで、仏陀は苦行で悟りを開こうとしたが、苦行では悟りを得られない事を知り、少女スジャータさんからミルク粥をもらい生気を取り戻したと言われている。
スジャータ村に着くと、そこには小さなお寺があった。彼が案内する方へついていくと、そこにはリンガの石像が置いてあった、ようするに仏陀のチン●だ。
さらに奥に行くと、じいさんが現れて、お布施をしてしろと言い出した。じいさんが持っているノート帳には、沢山の署名が書かれている。そこには日本人や外国人の名前が沢山書かれていた。仕方が無いので50パイサだけお布施をして、日本語でノートに記帳しておく。
「変な男に連れられて、ここまで来ました。とりあえず、50パイサだけお布施しといたぞ」 と…。
ブッダガヤまで戻って来ると、今度は彼の家の前まで案内された。小さくて何も無い家だ、美人の奥さんが1人いる。彼は言った「ガイド料をくれないか?」なんとなく予想どうりの展開だ。
ノリさんは言ってやった「いいか、俺と君は友達なんだ、これはビジネスじゃない。だから金は払わない。でも、記念のしるしにこれをあげるよ」と、俺は余分に持っていた100円ライターを彼にあげた。
ブッタガヤぶらぶら散策
夕方、ノリさんは近所のちびっ子達とクリケットで遊んで、たわむれる。
日が暮れた頃、日本寺に坐禅を組みに行ってみることにした。寺に着きお坊さんがお経を唱える後方で座禅を組んだ。身も心も神聖な気持ちだ、なんだか無我の境地に入って行きそうだ…、と、思っていたら、あたりには蚊が異常にたくさん飛びまわっていた。気になる、もんっの凄く気になる!。しばらくは我慢していたのだが、気がつくとメチャメチャ蚊に刺されてしまっていた。
かゆみをこらえて、顔に飛んでくる蚊には顔面を捻らせて必死に抵抗するが、このままだと本当にマラリアにかかってしまう勢いなので途中で抜け出し、踏んだり蹴ったりで宿にもどった。
宿に着くと、オーナーの息子の部屋からインドポップスが流れてきた。
「パ〜ルデシパ〜ルデシジャナデリ〜」
おおっ、これは、今インドでめちゃくちゃ流行っている曲ではないか!!俺達も一緒になって歌っていると、宿の息子は自分の部屋に俺達を招き入れてくれた。彼のお父さんは昔日本に行った事があるらしい。銀座で撮った写真が飾られてある。彼は自分の持っているカセットテープを見せてくれた。
「これが、パルデシパルデシで、ほら、ビートルズもあるんだぜ!」
その横にはヒンドゥーの神様ハヌマーンのポスターが貼ってあった。彼は聞いてきた
「この神様は、知ってる?」
「あぁ、ハヌマーンだろ、サル顔の」
「ハハハそうだよ」
やはりインドの人でもサル顔は笑うところなのか…、妙なところに感心するノリさんであった。
ローカルバスは辛いよ
|