・チャンピン結婚式場 ・新婦の友人達 ・日本式ご祝儀袋 ・とまどう受付…

結婚式場へGO!!!

 式場へは、新婦側の大学時代の友人たち6人と共に向かうことになった。日本語を専攻していた人が多いので、みんな日本語が得意だ。言葉が通じるのは正直助かります(笑)。式場は清州市からさらに1時間ほど車で走ったチャンピンという所にある。のどかな風景をワンボックスで走り式場に到着。式場というよりはなんだか町役場といった感じ。今日は何組かの挙式が行われる為か、場内は人でごったがえしていた。受付前には新郎のケンちゃんが両親と共にみなを出迎えてくれた。まずはご祝儀を受付に渡すことになるのだけど、韓国のご祝儀袋はというと単なる白い封筒。そこで日本式のハデハデご祝儀袋をバーンと受付に渡す。受付の人は「こっこれはいったい…」といった感じで戸惑っていたので、中身のお金を出してあげ、漢字の名前をハングルに書き直してあげました。

 やがて新婦のミヨンがやってきて、小さな小部屋の中に座り記念撮影をしたりゲストに挨拶をしたりと、入れ替わり立ち替わり人が集まっていた。

 そろそろnoriさんの極秘計画実行だ!!新婦と共に写真を撮ってもらい、まずは普通に記念撮影。続いて大急ぎで、お笑い系写真撮影をゲリラ的に遂行。巨大蝶ネクタイと”私が主役です”のタスキを取り出し新婦に着けて写真撮影(笑)。周囲では日本人が変なことしてると人々が集まってきてしまい、みんな結構ウケていた。方々からイルボンプン、イルボンプンなどとささやきが聞こえる。みんなの注目を集めてどうやらこの作戦は大成功だったみたい(笑)やっぱりイルボンプン代表だからこれぐらいはやっとかないとね(笑)

韓国式結婚式

 挙式はキリスト教スタイルで行われるわけだけど、それほど静粛というわけでもなくとってもアットホームな感じ。会場内には全員が座れないほど人が集まっているので立っている人達は後ろの方から見物していた。まずは新郎が壇上にあがり、続いて新婦がお父様に手を引かれて入場し新郎に手渡される。キリスト教スタイルといっても、聖書を読むわけでもなく、聖歌を歌うわけでもなく、指輪の交換することもない。あくまで独自の韓国スタイル。まずは新郎新婦が向かい合い深々とお互いにお辞儀をする。壇上の「主礼」と言われる神父さんのような仲人さんのような人が式の進行を行う。簡単に二人のなれそめや経歴などを説明すると、まずは結婚誓約。
「お互いを愛し合い、お互いを思いやることを誓いますか?」
その時、会場の誰かが「イェー(韓国語ではいの意味)」と叫び、場内どよめきの笑いがおこる。
続いて、新郎は両家の両親に向かい最敬礼をする。日本で言う土下座に近いほど深々とお辞儀を行った。
そして「新婦を愛していると3回大きな声で宣言してください」と主礼が言う。
新郎は、少し照れながら「ミヨナーサランヘー(ミヨン愛してる)」と3回叫ぶ。
「少し声が小さかったみたいですね、ではもう一度」またまた、場内どよめきの笑い。
再び「ミヨナーサランヘー(ミヨン愛してる)」と3回叫び、会場は大きな拍手につつまれた。
そんなわけで和やかな雰囲気の中、新郎新婦退場となる。出口付近では友人たちがスノースプレーを新郎新婦に降りかけたれ、にぎやかな結婚式は終わった。

その後は、再び新郎新婦が壇上に戻り撮影会に入る。主礼さんと記念撮影し、続いて両家の両親と、両家の親戚一同と、友人たちといった感じに記念撮影を済まされた。

幣帛(ペベク)

 あっと言う間に式は終わり、披露宴というものはなかった。その後の来場者は離れにある食堂で食事をとることになるのだけど、その食堂はまるでどこかの学食か工場の食堂かといった雰囲気の長テーブルに普通のパイプ椅子。まったく飾りっけのない食堂だけども、料理自体は韓国式に死ぬほど出される。もう本当にアットホーム。

 その間に、新郎新婦は何をしているかというと韓国の民族衣装を着て親族に挨拶を行う幣帛(ペベク)の儀式を行っているのだ。noriさんbenちゃんが食事も早々と切り上げて駆けつけると、ペベクの儀式を行う部屋の中では各親族ごとに二人が挨拶を行っているところであった。かつては新郎側の親族しか入ることが許されなかったらしいのだけど、今ではそこまで厳格なものでもなくなっていて和やかなに行われていた。新郎新婦が両家の親族に深々とお辞儀をし、一通り挨拶が済むと、新郎新婦二人で行う儀式に入る。新婦の胸元から長い布を引き出したり、杯を腕をクロスして飲んだり、木の実を口移しで食べさせたり、と、ひとつひとつに意味はあるのだろうけど、なんだか不思議な光景。最後に新郎が新婦をおんぶして、テーブルの周りをくるくる歩く。きっとまじめなシーンなのだろうけど、なんだかドリフ調のコントをしているみたいにも見えて、ちょっとだけウケてしまった。

手荒な祝福でハネムーン

 新郎新婦の新婚旅行先はセブ島、この後すぐに新婚旅行に出かける為に式場前には送迎用のクルマが用意されていた。そのクルマというのも風船やらリボンやら花束などが飾り付けがされボンネットにはnoriさんが持ってきた”私が主役です”のタスキも付いている(笑)。運転は新郎の友人がすることになるのだけど、ここからが最後のイベントだ。なんと新郎新婦をトランクの中に入れてそのままクルマは走り出す。クルマは街の真ん中まで移動し、道行く人にも祝ってもらうといった案配だ、トランクの中から手を振りながら会場を後にしてゆくミヨンとケンちゃんだった…。



・ハネムーン仕様 ・私が主役ですのタスキ ・トランクに乗せられて ・会場を後にするのだった

■■韓国事情ミニコラム

韓国流、過激な二次会

今回の挙式では行われなかったものの、韓国には過激な二次会が存在する。まずは、挨拶代わりにシャンパンを新郎新婦にぶっかける。これは普通の誕生パーティーでも行われる恒例のものでもある。その後は、新郎のパンツの中にご飯つぶを入れて新婦に探させたり、ビールから焼酎などありとあらゆる酒を混合して、おまけにタバコの灰まで入れられた恐怖の爆弾酒(ボクタンジュ)の一気飲みと超過激。カラオケがあればみんなで踊りまくり、スローナンバーになるとお決まりのチークダンス。もうなんでもありの超盛り上がり大会。でも、過激すぎで当の新郎新婦がはたして嬉しいかどうかはちょっと悩むところでもある(笑)。


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