旅の始まり

 今回の旅の計画は、noriさんの韓国の友達が結婚することになりオレらがご招待されることになりました。新婦のミヨンとは彼女が日本に留学していた頃からの友人で、その彼氏のケンちゃんにも以前とても良くしてもらった仲なんです。noriさんbenちゃんが渡韓するたんびにこのお二人にはお世話になりっぱなしなんで、今回ばかりは日頃のお礼がしたい!!。今回も結婚式に招待されたものの、渡航費用からホテルの予約、さらには結婚式後の韓国国内小旅行まで計画していてくれた。あぁぁ〜アリガタヤ〜。もちろん、そんなに何から何までお世話になるわけにはいかないので。挙式を出席するとだけを伝え、他の心遣いは、気持ちだけで十分だからと相手の負担にならないよう丁重にお断りをしておいた。航空券の手配はいつものように極悪チケットゲッターbenちゃんに頼む。その数日後、benちゃんがゲットしてきた航空券はというと。

成田→韓国→成田(乗り継ぎ)→シンガポール(乗り継ぎ)→インドネシアのメダン

 韓国のついでに他の国にも行ってみようということだけど、なんでインドネシア?(笑)しかも、乗り継ぎの為に一度成田に帰ってくるし…。これって一度帰国ってことだよね(爆)さらに経由地のシンガポールでは空港野宿が決定。次の翌朝にインドネシアのメダンを目指す。日本人にほとんどなじみのない都市メダンは、スマトラ島北部にありインドネシア第三の都市とされている。ガイドブックによると凶悪犯罪が多発などとロクでもない情報ばかりが目に付き、さらに付け加えるとメダン周辺にいる少数民族は、かつて食人の習慣があったほどに強暴だという…。さらにさらに付け加えるとスマトラ島北部は、イスラム原理主義による独立派の拠点とされる地域で、今でもゲリラ事件が多発しているという…。

あの〜、激しく行きたくないのですが。。(爆)

とは言いつつも、普通の人たちが行かないマイナー地域って〜のは現地の人々がスレてなく素朴で親切な場合が多いというのも事実。観光地化で毒されていないわけだ。今回もそれを期待しつつインドネシアに乗り込むか!待っててくれ、韓国のミヨン。そして凶悪都市メダン?。

再び韓国上陸だ

 結婚式出席といえども普段のバックパッカースタイルを貫くnoriさんbenちゃん。荷物の軽量化の為にnoriさんは礼服を着たままの旅だ。二人が仁川の空港に到着したのは、すでに夜の10時過ぎであった。空港からミヨンに電話をかけてみる。
ル〜〜〜ガチャ「もしもしミヨンです、韓国来ましたね〜。もうホテルは予約してありますよ」あぁぁ〜しっしまった、今回ばかりはあまり気を使わせないようにしていたのに先手を打たれてしまった。「ありがとう、また明日に電話をするよ」電話を切ると、ホテルの送迎バスの運転手がオレ達を探しにきてくれた。空港近くの新都市にあるホテルに到着すると、かなり立派なホテルになんだか申し訳なさを感じる。日本円にしても結構なお値段なうえに、ミヨンたちの生活も楽じゃないことも知っているのだから…。明日、彼女の為になんでもしてあげよう。仁川の短い夜は過ぎていった。

 翌日の朝、仁川空港から清州(チョンジュ)行きの高速バスに乗り込む。仁川から清州までは高速バスで3時間ほどの地方都市だ。午前中には清州まで移動するつもりだったのだが、この日は韓国の独立記念日としての祝日なので道路は大渋滞。結局、清州に到着したのは午後3時近くになってしまっていた。清州のバスターミナルにはミヨンが迎えに来てくれてお互いの再会を喜び合い、さっそく近くのピザ屋で一緒に食事をとることにした。ピザとドリアのセットを注文する。すると殺人的量の料理が運ばれてきた、やはりここは韓国だ。
「いよいよ明日は結婚式だね」
「式もそうだけど新婚旅行が楽しみなの(笑)式場は田舎の方にあるから、やってもらうメイクやドレスも自分が気に入るのがあまりなくって…」
なんでも、韓国の結婚式は98%の確率で新郎の故郷で行われるという、したがって新婦の思いどおりに事はうまく運ばないようだ。
「昨日のホテルの予約ありがとう、その代わりに沢山の結婚お祝い品を持ってきたぞ」
俺は、お祝いの数々を渡す。J-POPのCDと、トートバック、日本のみんなから預かってきたメッセージ付きカード、日本のドラマを録画したビデオテープ、noriさん自作のCG、新郎専用にはジッポーライターを渡した。
「え〜こんなに沢山いいの?」
「当たり前じゃないか、いつも世話になってるし今回はお祝い事なんだから」
「さらにあるんだ」俺はモッコリを取り出して、彼女の細い首に付けてあげた。ちなみにモッコリとは韓国語でネックレスのことで、noriさんがモッコリしているわけではない(笑)
「ありがとう…」困ったような顔をしてこちらを見ている。
「まだまだあるぞ」俺は、ギャグのつもりでたまたま持っていたラムネのお菓子を渡す。
軽い笑い。「これはナニ?」「日本のラムネだけど食べてみて」「何か口の中で熔けますね」どうやら、これもある意味いい土産になったみたい(笑)

今夜の宿は…

 とりあえず今夜の宿探しとなるわけだが、泊まるところなら沢山あるらしい。ミヨンの話によると清州はモーテルの建設ラッシュによりラブホだらけになっているんだそうな(笑)。一時期日本にもよくあったお城の形をしたラブホが沢山ある。日本よりも貞操観念が強い韓国だけどどうも最近はずいぶんと事情が異なるそうで、こういったことも日本化しているそうな。さっそくミヨンたちとモーテルを当たってみるが、部屋は普通の旅館の倍の値はする。ここは高い、お城がいい、あ、カップルが入ってきたなどと騒ぎながらお部屋探し。ふっと気が付くとミヨンの姿が消えていた。探し回ってみると、すでにしっかりとモーテル2泊分の料金を払っているではないか!!!「ちょっと待てここは俺が払うから」「大丈夫です」「ダメダメダメ」「安かったから大丈夫です」「さっきあれほどピッサダ(高い)を連発したじゃないか」押し問答の末に、結局、またまたお世話になってしまいました。こんなはずではなかったのに…。ミヨン本当にアリガトウ。この借りは、いつか数倍返しにしてあげるからね。



・ラブホお城タイプ ・ジェットお風呂 ・部屋を見ながら交渉中 ・車にはホテトル嬢のチラシ

■■韓国事情ミニコラム

韓国にありそでないもの
ラムネ菓子の他、ジュースのラムネも韓国内には存在していないそうな。以前、ジュースのラムネを教えてあげたらラムネの瓶をめずらしそうに持って帰っていました。他にもプリンなども一般的ではない。

おじさん、おばさんの境界線
日本でのおじさんおばさんの境界線は、あいまいなものだと思う。まさか黒木瞳をおばさんと呼ぶ人はいないし、氷室や布袋などもアニキといった感じ。要はおっさんくさい人おばさんくさい人といった感じで使われているが、韓国では結婚後はたとえ若者でもその日から、おじさんおばさん呼ばわりされしまうそうな。なおかつ30歳以上はすべてがおじさんおばさんの仲間入り。どうもおじさんおばさんの境界線は、ハッキリしているようである。

ついでに言うと、だいたい27才以上の結婚適齢期を過ぎた独身女性はノチョニョ(老処女)男性はノチョンガッ(老独身)と呼ばれてしまう。

韓国嫁はつらいよ
なにかと、人の繋がりを重視する韓国。メシを食うのも、寝る時間もとりあえず一緒にといった感じである。たまには一人にしてくれよの論理は通用しないのであしからず。お祝い事も非常に重視されるため、毎月のように何々のお祝いが行われる韓国では、その度に嫁さんが準備を行うことになりイベントの度に嫁さんは四苦八苦と言うことに…。


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