■■■2006サッカー ドイツワールドカップ旅行記■■■
■6月26日（月）
午前中は、ケルンの大聖堂に行ってみる。物凄く簡単に説明するとカリオストロの城のような建物と思ってもらっていい（いいのか、それで？）。現在の建物は日本でいうと幕末のころに完成、世界遺産に登録されている。
建物の中に入ってみると敬虔なキリスト教徒たちが祈りをささげている神聖な所といった感じ。ところが、入場料を払い斜塔に登ってみると何百段もある螺旋階段の壁面には、落書きのオンパレード。。。教会の中が神聖な感じでも、裏に回ればしょせん人間なんてこんなもんか。ここは後楽園ホールの階段か！！（格闘技の聖地後楽園ホールの階段もさまざまなメッセージの落書きが書かれていて、思わずここを思い出した（笑））
観光を終え、午後は再び超特急ICEに乗ってドルトムンドへ。
ドルトムンド駅から地下鉄Uバーンに乗り換え、スタジアムまで行く。今日はスタジアムでの試合は無いのだけれども、目的はスタジアムに併設されているファンキャンプ♪ファンキャンプとは巨大な展示会場に簡易ベットが並べてあり、格安で宿泊できるサポーターにはうってつけの宿。トイレシャワー共同、紙のシーツ付き（紙というか特殊繊維のものです）今晩はここに泊まることにする。
宿が決まると、さっそくこの街のファンフェスタに移動。
今日の試合は、イタリア対オーストラリア。会場にはイタリアサポが前の方を陣取って応援している。
イタリアは前回W杯でヒディンク監督率いる韓国に苦い敗退をしてたが今回はヒディンク監督がオーストラリアの監督だ。何か運命的な物を感じる。。。前半を無得点で折り返し後半に入ると、マテラッツィにレッドカード！！！まさか前回大会同様の悪夢再現か！！？数的不利になりながらロスタイムにイタリアがPKを獲得、最後の最後にトッティーがゴールを決めた！！会場では爆発的に盛り上がるイタリアサポ。その様子を見ていてオレもちょっと感動してしまった。。。
その夜は、ファンキャンプに併設されていたパブビューにてスイス対ウクライナ戦を観戦。 対戦カードも地味ながら（失礼）観客もオレらを含めて10人程度。。今日はスタジアムで試合がなかったからか？パブビューにもかかわらず、みんなまったりと試合を見て、さりげなく応援していた（笑）試合の方もまったりと延長の末PK戦に。。。試合が終わるとみんなそそくさと帰り、床についたのであった（笑）
本日の試合
イタリア 1 - 0 オーストラリア
スイス 0 - 0 ウクライナ （0 PK 3）
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■6月27日（火）
毎日が移動でなんなんだが、今日も超特急ICEに乗りスタジアムがある次の街ハノーファーへ。ハノーファーの駅で乗り換え、宿があるツェレに向かう。ツェレはハノーファー郊外にある地方の町で、すれちがう子供もヤーパン（日本人）と言いながら手をふってゆく、のどかな町だ。まったく地理がわからないオレたちは、たまたま駅にいた人に宿の方向を尋ねてみた。最初は英語でやりとりをしていたものの途中から、あなた日本人ですか？と完璧な日本語を話し出した！
え〜！！！なんで日本語を！！
聞くと、彼は中国の大学で歴史を教えている教授なんだそうな。日本には一度も行ったことがないという。。。
どうして日本語が話せるんですか？とたずねると。
だって中国語も日本語も同じでしょ？
えっ！…
単語の中国語しか話せないオレたちっていったい。。。 もっと勉強しときます。。。（笑）
宿にチェックインを済ませ、再びハノーファーにもどる。
今日は、いよいよ生試合観戦なのだ！しかもフランスvsスペインの黄金カード！
駅からスタジアムまでの道のりは、すでに祭り！中でもスペインサポーターは大団結して凄い騒ぎだ。大声で歌い、もうすでに勝ったような勢い。
そんな中、二人のフランスサポが寄ってきて唐突にAKIRA TORIYAMA！！と発した。。
えっ！鳥山明かよ！！
もう一人は格闘技のPRIDE知ってるか！
えっ！PRIDE！！
まじか！！
「タカダはいいファイターか？ 」「まあ10年前はいいファイターだったよ」
「誰がグッドファイター？」「藤田とか」「サクサササク…」「桜庭！！彼は天才だよ！」「ヨシダ！」「吉田は最高の柔道家だ！」 「おージュードー！」
思わぬところで、日本ネタで異常に盛り上がってしまったオレら（笑） フランス人もいい人だな。。フランスでもマンガとか格闘技をやってるんだなぁ。。（そういえば、以前スマトラ島でもPRIDEファンがいたっけ。世界各国で人気あるんだなぁ）スタジアムのとなりのファンフェスタは、ブラジル対ガーナ戦をやっていたんだけれども、さすがに今日はヒトヒトヒトで満員御礼状態。
ブラジルが3-0でガーナを下した。。。が、あんまりよく観られなかった（笑）
スタジアム周辺では、ガーナサポが生演奏で大騒ぎ。スペインサポは闘牛士の格好の人やスーパーマンのコスプレをしている人やらで、もう街中が祭り化状態（笑）そして、いよいよフランスvsスペインの生観戦の時はやってきた。。。
スタジアム入場の時に、オレの刀は刀狩りにあってしまい、ボッシュートとなってしまった。
没収されると同時に、あとで引き換える券を受け取ったのだが、刀を見た係員は、けっこうウケてたぞ。（だったらいいじゃん刀くらい…）
スタジアムに入ると、なんとも言えないカンドーなのです。ウチらの席は丁度フランスとスペインの中間の座席だった。
のりりん＆べんちゃんは、どちらの応援をするのかと。。。。スペインなんです。
別にフランスが嫌いなわけじゃないけどさ、だって
スペイン応援の方が盛り上がるから！
（フランスファンのみなさん、スイマセン浅はかな理由で（笑））試合は、前半からスペインがＰＫを獲得。これをビジャが冷静に決め先制する。スペインサポ太鼓を叩き大盛り上がり（笑）
座席の周辺では、スペインサポとフランスサポが喧嘩でもしそうなほどエキサイト。
ところが、 フランスもリベリーが決め、前半のうちに同点に追いつく。座席周辺では盛り上がる人や、ガッカリする人、両サポーター入り混じっていて、オレたちもどうも気持ちよく応援がしにくい。そこで、スペイン側の座席に移動して通路で観戦することにする。（笑）試合終盤に、ＦＫをジダンが中央に合わせ、最後はビエラがヘッドで押し込んでフランス逆転！。リードされたスペインは攻めに転じるものの、ロスタイムにジダンが駄目押しの追加点！！万事休すとなった。。
激闘の試合が終わり、ぞろぞろと駅へ向かう群集。。。
スペインが勝ったら大騒ぎになってただろうにみなトボトボと駅へ向かう（笑）。局地的にフランスサポが奇声をあげてる感じ。
ちっ。。。スペインぼろ負けじゃねーか。なにが無敵艦隊だ。。。ブツブツ言いながら楽しい楽しい観戦は終わったのであった（笑）。本日の試合
ブラジル 3 - 0 ガーナ
スペイン 1 - 3 フランス
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■6月28日（水）29日（木）
電車を2回乗り換えて、はるばるフランクフルトまで戻ってきた。宿も初日に泊まった韓国人経営の宿。以前とはうって変わって街中大騒ぎというわけでもなく、普段のフランクフルトに戻った感じ。（といってもW杯グッズ屋や旗を立てたクルマは沢山あるけど）明日、この国を離れるとなると少しさびしい気持ちもしてくる。W杯は本当に世界中の人たちと大騒ぎするお祭りだった。みんな気のいい人たちばかりだ。みんなオレたちを見るとジャパンとかヤーパンとかニッポンとかナカタ！っと声をかけてきて、共に騒いだ。
アメリカ人とは「アメリカは負けたよ」「日本も同じだよ」が定番のセリフになっていた（笑）
ブラジル人には、しょっちゅうユニフォームを交換しようとせがまれた。日本から持ってきたハッピと日の丸ハチマキと交換してあげた（笑）他にも、行くところ行くところ何度も出会ったベトナム人（笑）、中村玉緒そっくりの韓国人（爆）、みないい人ばかりだった。日本大好きなフランス人（笑）、ドイツ、フランス、スペイン、スイス、ブラジル、イングランド、ポルトガル、オランダ、アメリカ、アジアからも、日本、台湾、韓国、ベトナム、他にも数え切れないほどさまざまな国の人と出会えた旅だった。みんなサンキュー！、楽しかった。。
いつの日か、また再び盛り上がろう！！ダンケ！
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ドイツの旅は、ここで終わるが。
オレたちの旅は、まだまだ終わらない。次なる国、中國へ向かうのであった。。。。。。つづく（笑）
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