香港
ついにこの日が
香港フライト
重慶大厦
北角(ノースポイント)
さらば爆裂空港、啓徳空港
凄いぜ中国4000年の食文化
香港カウントダウン
いったい何所でカウントダウンすればいいんだ〜
民主化デモ闘争!
中国に復帰した香港
上海
上海到着
上海クンフー修行!
超人・上海雑技団
上海ジャズバンド
 

香港返還カウントダウン


いったい何処でカウントダウンをすればいいのだ〜

6月31日、ついにイギリス領最後の日になってしまった。今夜0時になった瞬間から香港は中国領へと復帰することになる。
それにしても俺達はいったい何処でその世紀の瞬間を過ごしたらいいのだろうか?この日、各地で返還記念イベントが開かれているのだが、香港の芸能人が沢山出演するイベントなどはすでにチケットが手に入らない状態であった。仕方が無いのでとりあえずコーズウェイベイの公園でおこなわれているイベント会場へと行ってみることにした。
会場に着くと、そこでは歌や踊りがまるで町内会のお祭りのように繰り広げられていた。それにしてもなんだかおっさん、おばさんばかりで、ほのぼのしすぎている。どうみても世紀の瞬間を過ごす所ではない感じ…。
そんなこんなで返還ポイントを探し回っているうちに、すっかりあたりは暗くなってきてしまった。
港ではこれから英国が打上げる大花火があるので海沿いの通りまで行ってみる。ものすごい大群衆が見守る中、盛大に花火が上がった。
大きな歓声の中、花火を見物ていると、急に雨が降り出してきてしまった。当然観客も全員ずぶ濡れ状態。しかし、こうなっちゃうと人間開き直っちゃうもんで、なんだか気分は祭りの始まりだぜってな感じになってくる。全身ずぶ濡れでも、もう気分はハイテンションだ!ヒャッホ〜!!
だが、しか〜〜〜し!!浮かれてばかりいられない、カウントダウンする場所がいまだに決まっていないんだ!いったい何処でカウントダウンをすればいいのだ〜〜〜〜!!!ギャ〜壊れてきた。とりあえず、おそらく賑わっているであろうランカイフォンにトラムで移動してみる。セントラルで下車してしばらく歩くと、立法局(国会)の前で大勢の人が集まっているのを発見した。そう、そこには素敵なものが俺達を待っていたのだ…。

民主化デモ闘争!!

ノリさんとベンちゃんが目撃したのは、立法局の周りを取り囲むように群集が集まって大規模な民主化デモが繰り広げられていたのだった。前方のステージでは歌と演説がおこなわれ、それを見守る大観衆、さらにそのまわりを包囲している警官隊達。世界各国から集まったマスコミ報道陣でごったがえしていたのであった。
こっここだ!俺達の求めていた場所は!ここしかない!」いきなりノリさんとベンちゃんのハートはレッドゾーンに跳ね上がるのを感じるのであった。周囲では民主と平和を象徴する黄色い垂れ幕を持って立法局を取り囲んでいる。その垂れ幕にはさまざまなメッセージが書かれていた。そのデモは江沢民首相を名指しで批難し、大声を張り上げ民主化への希望を強く訴えている。
これって、もしかすると天安門事件以来の大規模な民主化デモかもしれない、天安門事件の時は無防備な民衆に軍の戦車まで出動し大勢の死傷者が出てしまったけれど、ここ香港もあと数時間たてば中国に返還される。中国の法律に切り替わってしまう。もしかしたらデモ法によって全員逮捕されちゃうかもしれない。まさか天安門事件のように戦車まで出動することはないだろうけど、警察隊との衝突ぐらいは起こるかもしれない。行く先が見えないまま会場のボルテージは上がってゆくのであった。
ノリさんとベンちゃんも何故か訳のわからない使命感に燃えて、大声で自由と平和を叫んだ。やがて時間が押し迫り、ステージの上ではカウントダウンが始まった!
その場にいる全員で広東語によるカウントダウンをおこなう。

十、九、八、七、六、五、四、三、二、一!!!ウワァ〜〜〜〜〜


周囲は歓声に包まれステージでは民主の炎が灯された。会場全体では激しく民主化万歳と大連呼。ボルテージはクライマックスだ。
どうやら心配した警察隊の動きはないみたい。やがて、小さなキャンドルを手渡されて参加者全員で長蛇の列のデモ行進がはじまった。街中はえらいお祭りさわぎになっている。しばらく街を練り歩き、デモ行進は山側の道を登り始めた。

ここで俺達はここで戦線離脱する。朝から晩まで歩きまわったり雨に降られたりで、クタクタのレロレロ状態だったのだ。なにやらある種、恍惚とした表情のノリさんとベンちゃんだった。
深夜営業のスターフェリーに乗って九龍半島にもどる。
「 きっと、俺達の活動は全世界に報道されたに違いない。香港の平和を祈る」
放心状態のノリさんとベンちゃんの眼に九龍半島のネオンは幻想的に見えた…。


中国に復帰した香港

翌日、ベットから目覚めてフラフラと窓の外をのぞいてみる。外ではシトシトと雨が降っていた。いったい何時間くらい寝ていたのだろうか?時計を見るともうすでに昼だ。
腹も減ったので、とりあえず外に何か食べに出かける、 当たり前だけれども昨日と同じ街並がそこにはあった。街は不思議と静けささえ感じる気がする。フト道沿いにある時計を見ると、時間が狂っていた。続いて他の時計を見るとそれも狂っている。よくよく確かめてみると自分の時計の方が狂っていた、さらにべんの時計も狂っている。昨日までは正常だったはずのに。何故だろう。
香港は風水的にいうと地表から巨大なエネルギーが吹き出す場所らしい。まさか香港返還によってエネルギーの方向性が変わったのか?(笑)
なにか、言葉に出来ない不思議な感覚の日だった。

やがて雨があがり、夕方近くになると港へ向かう人々がどんどん増えててゆく。今夜は中国側が打上げる記念花火大会があるのだ。
車両通行止めにしてあるネイザンロードにはすでに大量に人が集まっている。本当に凄い大群衆だ。あたりは人・人・人でごったがえしている。バス停によじ登る人や肩車されていたりする人もいる。
かなりの時間待たされたころ、やがてしびれを切らしたように大きな音とともに花火が打ち上げられた。群衆はいっせいに大歓声を上げる。その声が周囲にに響き渡る。 ノリさんとべんちゃんも大声を張り上げる。ここ香港に一つの時代が終わり、新たな歴史が始まった。

ノリさんベンちゃんの香港返還は終わった…。




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